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チェック項目盛りだくさん!~中古品のお話~

以前の記事でお話ししましたが、私たちは普段中古品の輸出を扱うことが多いです。
新品の製品を輸出する場合と比べてチェックすべきポイントが異なるので、どんな点を特にチェックされるのかお話します。ちょっと長くなりますが、大事なことなので最後まで読んでいただけると嬉しいです♪
一般的に「中古品」と聞いて連想されることがいくつかあると思います。
これらのことを明らかにできないと、輸出申告の審査が滞ることにつながりやすいので、事前に準備をしておきましょう。
「盗難品じゃないよね・・・?」
いうまでもなく、ドロボウは犯罪
です!
盗難車の輸出など、実際に摘発された事例もあり、税関の方々も取り締まりに力を入れられています。
あらぬ疑いをかけられることがないよう、しっかりと準備をしておきましょう。
具体的には、輸出品の所有権や入手経路を示す書面を用意することです。
購入した物であれば、購入した際の販売元からの請求明細や領収証など。
人から譲り受けたものであれば譲渡証明書など、元の持ち主との間で譲渡されたことを示す書面を交わしておきましょう。
その他、自動車などであれば、登録抹消書類などでも所有者を確認することができます。
「ちゃんと使えるもの?」
再利用の目的で中古品を輸出するのであれば問題ありませんが、廃棄物など本来の用途に使用できない物はバーゼル法や廃棄物処理法により輸出入が規制されています。
この点も輸出の審査の際にチェックされますので、これらの規制に触れるものではないことを証明する必要があります。
1.輸出する物の写真を撮る
損傷が著しいなど、見た目からして明らかに再利用に適さない物だと、規制対象品とみなされることもあります。
輸出する物の外観の写真を撮っておいて、状態が一目でわかるようにしておくと、後々の証明がしやすくなります。
2.中古品取引の事実関係
契約書などの輸出先の取引相手との中古品取引の事実関係の証明できる書面を用意しておきましょう。以下のことが確認できることがポイントです。
・輸入国において当該製品の中古市場があること
・輸入国において確実にリユース目的で販売されること
ここまでが家具や食器などの日用品の中古品全般に共通する確認事項ですが、家電などの電気・電子機器の場合は上記に加えてさらに確認しなければならないことがあります。
詳しい内容については後日お話しますので、ご期待ください♪
ホームページ内の「中古品輸出に関するポイント・アドバイス」にも詳しく書かれていますので、参考にしてみてください!
名古屋営業所 柴田